花粉症は、日本人の約25%が罹る病気だと言われています。
スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ・シラカバなど約60種類の植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされるアレルギー性の病気です。
主な症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった三大症状をはじめ、さまざまな症状が現れます。
当院では花粉症の原因(アレルゲン)を調べる検査や、内服薬、点眼薬の処方をしております。お悩みの方はお早めに御相談下さい。
花粉症の症状を軽くするためには、治療とともに花粉が体に入ってこないようにする注意や工夫が大切です。
花粉情報をチェック、飛散の多いときは外出を控えめに、帽子・メガネ・マスクなどで外出時は完全防備、帰宅時は玄関でシャットアウト、帰宅後は洗顔やうがいをしましょう。
症状の出方や程度によって、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、漢方製剤、ステロイド剤の内服薬、点鼻薬、点眼薬などを適宜組み合わせて処方いたします。
抗アレルギー剤 | 痒みの原因であるヒスタミンの発生を予防します。よって、症状が軽度な場合には、すぐに作用しますが、通常は使用開始し徐々に効果が増し数日から2週間くらいで効果が安定します。 |
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抗ヒスタミン剤 | ヒスタミンの活動を抑制します。抗アレルギー剤よりも即効性がありますが、眠気の出現、集中力の低下など欠点もあります。 |
ステロイド剤 | 抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤で症状が緩和しない場合や、症状がひどい場合に使用します。長期に使用する場合は副作用がありますので注意が必要です。 |
漢方製剤 | 抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤に比べ眠気、集中力の低下などの心配がありません。 粉末では特有のにおいがあります。 |
花粉症は、症状が進展、悪化すると薬が効きづらくなります。症状の軽いうちに薬を使い始めると、花粉の飛散量が多くなった時期でも症状をコントロールしやすくなり、強い薬を使わずに済む場合もあります。
通常は 花粉飛散開始日より2週間前から治療を始めるのが効果的です。